
盆栽を始めてみたいけど○○っていう噂があって一歩が踏み出せない…。
など、ウソ情報によって一歩踏み出せない方のために、盆栽に関するネガティブな噂を検証したいと思います。
・盆栽は高い?
・盆栽はすぐに枯れる?
・盆栽は手がかかる?
・盆栽はマンションでは育てられない?
盆栽は高い?

何でもそうですが、盆栽の値段もピンからキリまでです。
数百円程で販売されている盆栽もあれば、売値が数億円なんていう盆栽もあります。
盆栽の値段は樹齢や樹形、樹種や鉢の価値などを考慮して付けられますが、著名人が保有していた盆栽や樹齢が古くしっかりと整姿されている盆栽は高価なものが多いです。
逆に言えば樹齢が新しいものや整姿されていない盆栽は安価なものが多いので、まずは数千円の盆栽を買ってみて育ててみるのもいいでしょう。
盆栽はすぐに枯れる?

盆栽を以前保有していたが、すぐに枯れてしまい、それ以来怖くて買えないという方に会ったことがあります。
なぜ、すぐに枯れてしまったのでしょうか?
考えられる要因としては、
・水不足または水のやり忘れにより盆栽が水切れを起こした
・病気
・虫害
・購入前にすでに枯れていた
といった事が挙がります。
そのなかでも、
水不足または水やり忘れにより盆栽が水切れを起こした
これが、枯らせてしまった要因の第一位です。
水切れ
普段、気を付けて水やりをしていても、突然の日照りや水やりの遅れによって水切れを起こしてしまう事があります。真夏はとくに要注意で、日当たりが良すぎるとあっと言う間に乾いてしまいます。
あまりにも乾きが早い場合、置き場所を変えるか風よけや日よけを設置することによって改善することがあります。
一日2回ほどの水やりで済むようにすれば、水切れの危険性を下げることができますので、水切れを心配される方は置き場所に注意しましょう。
また、小さい鉢も保水量が少なくなってしまうので、乾きが早い場合は一回り大きな鉢への植え替えも検討しましょう。
病気
盆栽も人間同様に病気にかかってしまう事があります。
要因は様々ですが、放置すれば弱っていき、最終的に枯れてしまいます。
消毒の実施や風通しを改善することで予防になります。
消毒は使い分けるのが難しければ、オールインの霧吹きタイプもドラッグストアなどに売っていますのですぐに用意することができます。
虫害
葉ダニやアブラムシが葉や花につくことによって樹が弱ってしまいます。
また、カミキリムシは樹の内部に卵を産み、幼虫が内部を食い荒らすので産卵場所によっては枯れてしまう危険があります。
こちらも消毒や殺虫剤の散布によって予防・処置することができます。
こちらもオールインのスプレーで対応することができます。
購入前にすでに枯れていた
残念ながら管理の行き届いていないお店(ホームセンター等が多い)では購入前のお店に並んでいる段階で枯れてしまっている場合があります。
ただし、お店側も枯れていることに気付いていないことがあります。
樹種によっては水切れ後すぐに枯れず、数か月後に突然葉が変色し枯れたことに気付く事があるためです。
そういった盆栽は葉や枝が弱っている為、元気のなさそうな盆栽は避けるようにしましょう。
実物が見れないネットショップには枯れ保証があるお店もありますので、購入前に確認しましょう。

盆栽は手がかかる?

剪定・整姿・水やり・消毒などやることは様々ありますが、普段の管理で行うのは水やりくらいです。
樹種によって成長速度が異なりますので、自分で色々と剪定などしていじりたい方はモミジやカエデなどの雑木類、あまり手を加える必要がなく、変わらぬ姿を楽しみたい方は五葉松がおすすめです。
とはいえ、最低限の水やりは必要なので、水やりが厳しい方は自動潅水をうまく使いましょう。
注意
自動潅水を使用する場合、しっかりと盆栽全体に水がかかっているか確認しましょう。
そして、風によって噴射された水が流されてしまわないかも確認しましょう。
盆栽はマンションでは育てられない?

盆栽は庭に棚を作って飾るものというイメージを持っている方がいますが、小さな盆栽ならベランダなどの小スペースでも十分な日照があれば育てることが可能です。
また、本来盆栽は床の間に飾り楽しむモノでしたので、家の中で鑑賞することも可能です。
ただし、休眠期以外の日照不足は盆栽に良くないので、長時間の取り込みは厳禁です。
集合住宅で育てる場合、ネックになるのが水やり、日当たり、肥料ですが、水やりと日当たりは置き場所を調整することで対応できるほか、肥料のニオイも化学肥料や液体肥料を使う事で解消できます。
盆栽にも偽物がある?
盆栽は生き物(植物)なので一点ものです。
つまり、偽物はありません。
しかし、盆栽を入れる鉢や飾る為の卓は別です。
有名な作家の作った鉢は高額なものがあり、その鉢そっくりに別人が作った贋作が世の中には出回っています。
また、盆栽に偽物はないと先述しましたが、作家の○○が育てた盆栽、著名な○○が所有していた盆栽といって付加価値をつけて売る人もいますので、その場合は偽物といえます。