
盆栽は退職後の楽しみ?
「盆栽は欲しいんですが、サラリーマンなので世話ができないんですよね~」
「盆栽は退職後の趣味でしょ?」
併設売店や展示場でよく聞かれる言葉です。
盆栽は欲しいけれど、日中家にいないから諦めてお店で眺めるだけにしている・・・。という方は意外と多いようです。
確かに、盆栽は生き物なので毎日水をあげて時期が来れば消毒や剪定を行わなくてはなりません。
では実際に手入れを行う頻度を見てみましょう。
水やり

夏場
1~4回 / 日
冬場
1~2回 / 日
消毒
3~5回 / 年
剪定
0~2回 / 年
植え替え
0~1回 / 年
大まかな作業としてはこのようになります。
やはりネックになるのは水やりでしょうか。
樹種や置き場所、時期にもよりますが、一日1~4回の水やりが必要になります。
しかし、工夫次第で水やりの回数を減らすことができるかもしれません。
①一日中、陽の当たる場所を避ける
②風通しが良すぎる場合、障害物を設置する
③半日蔭になるようにする
④西日を遮るように日よけを設置する
⑤腰水を利用する
以上の点を考慮して培養環境を整えることで水やりの回数を減らすことができます。
その分、お休みの日にはたっぷりと陽の光を当ててあげてください。
また、自動散水機を設置するのも有効です。
自動散水機を設置する場合、風通しを考慮するのとちゃんと土全体に水がかかるように調整してください。
十分に根っこに水が行き渡らないと部分枯れや弱る原因になります。
初めのうちは散水の時間を多めにしたり、回数を増やすなどして様子を見ながら調整してください。
成長がゆっくりな樹種を選ぶ
五葉松
成長がゆっくりで、年単位でみても姿が大きく変わることはありません。
多くの水を必要とせず、日常のお手入れも古くなった黄色い葉を手で取るだけ(取らなくても自然に落ちる)なので手を掛けなくても形を維持してくれます。
色々と剪定したいという方には物足りないかもしれませんが、管理は容易な樹種です。
皐月(さつき)
庭木や街路樹としておなじみのサツキです。
とても頑丈な樹種で、手入れ次第で葉が細かく綺麗な花を咲かせ、美しい幹を見せることも可能なので熱狂的な愛好家団体も存在する人気の樹種です。
また、刈り込んでもすぐに再生するので剪定するのが大好きという方にもおすすめです。
逆にあまり手を入れたくないという方には手のかかる樹種となります。