植え替えをしよう!

植え替えはやり方によっては盆栽を痛めたり、最悪枯らせてしまうこともある為、初心者には少しハードルの高い作業になります。

特に、松柏の植え替えは難易度が高いので、十分に知識を得てからにするか、盆栽園に依頼しましょう。

ではなぜ植え替えをするのか?
の前に
植え替えをしないとどうなる(可能性がある)のかを説明したいと思います。

水がなかなか入っていかなくなる

これは長期間、同じ土を使っている事により土が潰れ、水が表面を流れるようにして中まで入っていかなくなるからです。

どぶ漬けをして芯まで水に浸しても今度は内部が泥状になり、逆に乾かなくなるため、根腐れの原因になります。

ほかにも根がギュウギュウに詰まってしまい、中まで水が入っていかないことがあります。

盆栽が弱ってくる

これは根が伸びすぎて鉢の中でギュウギュウに詰まってしまうからです。

根が詰まると水や栄養をうまく吸い上げられず、弱ってしまいます。

鉢が割れる

すでに鉢にヒビが入っている時など、根に押され鉢が割れてしまうことがあります。

ヒビが入っている時点で他の作業中でも割れる可能性がありますが、何もしなくても割れてしまう可能性があるという事です。

たとえヒビが入っていなくても鉢を圧迫するほど根が伸びていると、いざ植え替えをしようとしても鉢から盆栽が抜けない事があります。

鉢の形状にもよりますが、最悪鉢を割らなければならないことも・・・。

上記の例はあくまでも可能性ですが、放置すればするほど可能性が上がっていきますので適切な時期に植え替えを行いましょう。

つまり植え替えをするのは

・土を新しくする(新しいダマに変える)

・根を捌き(切り)ギュウギュウ詰めにならないようにする

・別の鉢に変える

といった意味があります。

別の鉢に変えるのは盆栽をもっと大きく成長させる為に一回り大きな鉢に入れたり、樹形によって鉢の形を変えることがあるためです。

植え替えに必要なもの・手順

準備編

必要な道具

・根かき

・はさみ

・こぶ切りまたは又枝切り

・底網

・針金

事前準備

①植え替える鉢を用意

②底穴を塞ぐ網を用意。底網が大きい場合、穴より二回りほどの大きさにカット

③土が流出しないように、底網と針金を使って鉢の底にある穴をふさぐ

④底穴を利用し、植え替えた樹を固定する針金を張る

※アルミ線がおすすめです。足りないと後で面倒なので長めにとってください。

※針金を使用しないタイプ

※一般的な底網

以上で準備は完了です。

実践編

①根かきを使って鉢から樹を抜いたら根についた土を落とすように捌きます。

②鉢の底に大きめの土(中粒)を敷き詰めます。

底土

③鉢に樹を入れ、針金で樹を固定します。

※樹が埋まりすぎている場合、ゴロ土を追加し、再度高さを調整します。

④固定が完了したら小粒を敷き詰めます。

※根の隙間に土を入れると土が減るので、予め多めに入れておきます。

⑤土を入れ終えたら、棒で根の間まで行き渡るように何度も刺すように詰めていきます。

道具を使うか、なければ竹の割りばしでも代用可能です。

⑥隙間がなくなったら土の量を調整します。

⑦最後にたっぷりと水をやり、透明な水になるまで流し続けます。

水が足りないと土の細かい粒が鉢の中に残ってしまい、目詰まりの原因になるので、植替え直後は入念に水をあげます。

植え替えの時期とタイミング

植え替えはいつでもできるわけではありません。樹種によって変わりますが、一般的には春と秋です。

管理人は3月~4月に植え替えることが多いです。

タイミング

これも樹種やサイズによって変わりますが、松柏以外は大体1~2年スパンでの植え替えが多いです。

水がなかなか入っていかず、根が張っている感じがしたら植え替え時です。

植え替え中

一度鉢から抜いて土を落としたら、作業を中断せず、できるだけ早く植え替えを終わらせて下さい。

根が外気に晒され乾燥すると盆栽が痛みます。

どうしても中断する場合や少し時間が掛かりそうな時は、タオルを濡らして根を包んでおいてください。

最後に

冒頭で触れましたが、植え替えは数年に一度しなければならないものですが、リスクがあるので、初心者にはハードルの高い作業になります。

雑木は根をかなり捌いてもすぐに伸びてくるので安心ですが、松柏はなかなか伸びない為、捌きすぎると枯れてしまうこともあります。

特に五葉松は要注意です。

植え替えは

・始めたら中断せずに最後まで!

・松柏類は土を落としすぎず、根を切りすぎない!

・作業は慎重かつスピーディに!